お茶の知識 2025/03/20

【茶の知識】茶の全てが詰まっている一煎目を捨てないで

「台湾茶の一煎目は捨てますか?」と、よく質問をいただきます。

専門家は「茶は茶葉に含まれる成分を味わうもの。
一煎目にはすべての成分が含まれる部分であり、捨てることはもったいない」と言います。

茶の世界では「洗茶(せんちゃ)」という習慣がよく聞かれますが、実は一煎目を捨てる必要はありません。

今回は、「洗茶(せんちゃ)」にまつわる疑問を解決します。

 

【疑問1:茶葉についているホコリを洗い流すために、洗茶(せんちゃ)は必要?】

答え:昔はホコリではなく、「足の匂い」を洗っていた。

かつての製茶過程では、揉捻(じゅうねん:茶葉を揉み込む工程)に足を使い茶葉を踏むことが一般的でした。

昔の人々が一煎目を捨てたのは、茶葉についた足の匂いを取り除くためでした。
しかし、それが誤って「茶葉のホコリを洗うため」と伝わったのです。

技術が進化した現代の製茶工程では、もちろん茶葉を足で踏むことはありません。
また、高温で焙煎を行うため、茶葉はとても衛生的です。

したがって、一煎目を捨てる必要はありません。

 

【疑問2:農薬を洗い流すために、洗茶(せんちゃ)は必要?】


答え:茶葉の農薬は脂溶性(水に溶けにくい性質)であり、茶には溶け出さない。

「栽培過程で使用された農薬を洗い流すために一煎目を捨てる」と言われることがありますが、その必要はありません。

台湾では水溶性農薬の使用は非常に少なく、主に使われている脂溶性農薬は、お湯に溶け出しません。

ただ、茶葉は直接食べないほうが良いでしょう。

王德傳の茶葉は、すべてSGS検査を実施し、農薬残留なしの証明を受けているので、安全にお飲みいただけます。

 

【疑問3:茶葉をほぐすために、洗茶(せんちゃ)は必要?】


答え:一煎目は茶のすべて。捨てることはもったいない。

「茶葉をほぐすために一煎目を捨てる」という「温潤泡(おんじゅんほう)」がありますが、冒頭にもお伝えした通り、一煎目には茶の豊富な成分が含まれます。

茶葉に含まれる成分は、煎を重ねるごとに減少します。
一煎目は成分が最も豊富で、香りや味わいも深いです。

茶をおいしく淹れるには、一煎目を捨てるのではなく、良質な「水、茶葉、茶器」を用意しましょう。

茶葉をほぐしたい場合は、お湯で茶器を温めることで十分に効果が得られます。

 

結論:一煎目を捨てる必要はありません!

王德傳では、すべての茶葉が職人の厳しい衛生管理のもと作られています。

全原料の品質検査を行い、SGS検査に合格した茶葉のみを焙煎・包装しています。
安心・安全な製法により作られた茶葉ですので、どうか一煎目を捨てずに、そのままお召し上がりください。

また、王德傳の商品パッケージ裏面にあるQRコードをスキャンすれば、製品履歴をご確認いただけます。