王德傳茶荘の物語の由来は1862年までさかのぼります。創業者の王俺尚が清の時代の同治元年(1862)に中国大陸の福建省から台湾に渡り、台湾の首都だった台南に茶問屋を構えたのが始まりです。
創業当初から百年余り、一貫して選りすぐりの茶葉を炭火で焙煎し、茶葉それぞれが持つ最高の風味を引き出します。茶の性質と口当たりをより際立たせる焙煎を心掛け、その茶葉に適したタイミングを見極めて発酵を止め、それぞれ個性豊かな茶葉に仕上げています。焙煎の仕方を茶葉に合わせて変えることで、「香り」と「味わいが持つたたずまい」を余すところなく生かし、筋の通ったコクのある、奥ゆかしく香り高い最高の茶葉をお届けします。
茶文化の発信に取り組む王德傳は2019年9月、初の複合体験スペースを東京の日本橋にオープンします。3つのエリアに分かれ、ショップエリアでは台湾産のウーロン茶、紅茶、緑茶、茶器などを提供、茶芸館エリアは「ゴンフー茶」コーナーと「オリジナルティー」コーナーがあります。「工夫茶(ゴンフー茶)」コーナーでは德傳専属の茶芸師が実演。「オリジナルティー」コーナーでは、ウーロン茶ベースのオリジナルドリンクやカクテル、スパークリングウーロンなどが楽しめます。今後さらに茶文化体験レッスンエリアも整備し、順を追って学べる茶の知識や茶の入れ方などのレッスンも開きます。多様な体験を楽しみながら、茶で人と出会い、交わり、もてなし、德傳が理念とする人の本質を実践していきます。